最新医学論文のキュレーションサイト

論文作成お役立ち

医学系の情報は次から次に新しい情報が出てくるのでキャッチアップするのが年々大変になっています。しかも新しい情報として出てくる論文が玉石混合でどれが読むに値する論文なのか判別するのも一苦労です(いやいや、一つの文献をきっちり読み込むのも大変ですし、なかなかそんな時間も取れないですよね・・・)。何か目的があって論文を探すときはまだいいのですが、何か新しい情報を定期的にチェックするときにみなさんどうされていますか?

今回は私自身が利用している2つのサイトをご紹介したいと思います(他にも色々なサイトがあるかと思いますが、私自身が利用したことがあるという理由だけでのご紹介となりますことご容赦ください)。1つ目はNew England Journal of MedicineのJournal Watch(https://www.jwatch.org/)。2つ目は、Evidence Alert (https://www.evidencealerts.com/)です。どちらも無料で利用することができます。

  1. NEJMのJorunal Watch
https://www.jwatch.org/

NEJMは、言わずと知れた医学系のトップジャーナルですが、編集チームが150誌以上の医学雑誌から臨床医向けの重要な研究やガイドラインを厳選したものを要約し、専門家による解説がなされているものです。

例えばこんな感じです。元文献(→https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2809972)を全部読むのは大変ですが、これをA4一枚程度にまとめてくれて解説までしてくれています。これをDeepLで翻訳すれば2-3分で内容をチェックできます。

主な分野は、General Medicine、Cardiology、Infectious Diseases、Neurology、Oncology and Hematologyです。アカウントは無料で作成可能となっています。

自分のアカウントで興味がある分野にチェックを入れておくと(下記参照)、その分野に関連した情報が登録したメールアドレスに送られてきます。

2. Evidence Alerts

EvidenceAlerts | Home

2つ目はEvidence Alertsです。これは、臨床医向けのサービスで(基礎医学はカバーしていない)126の主要な臨床ジャーナルの論文(主に臨床研究とシステマティックレビュー)について、研究スタッフがその質を評価し、臨床医からなる少なくとも3人のメンバーによって臨床的関連性(clincal relevance)と興味(interest)を☆で評価します。

こちらも無料で登録ができ、新しい論文が出るとメールが送られてきます。興味ある分野やメールの配信頻度は自身で設定することができます。

登録の際にRelevance cut off score(妥当性)とNewsworthiness cut-off score(話題性)が設定できます。4〜7で設定できますが、低い点数で設定するとメールに来る論文の数が多くなります(多分・・・)。

対象分野は下記の通りで、こちらもNEJMのJournal Watchと同じように好みの分野を選択すると良いと思います。

記事はこんな感じでシンプルに論文のAbstractと各分野の評価者のコメントが記載されています。

ということで今回は、最新の医学文献を一定の評価がなされた上でチェックできる2つのキュレーションサイトをご紹介しました。今何が話題なのか最新情報を知ることができるサイトなので、まずはどちらか一つだけでも登録してみてはいかがでしょうか?

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