COVID-19以降、新興感染症には敏感になってしまいますが、今回はコンゴ民主共和国🇨🇩からの報告です。ちなみにコンゴ民主共和国はここです。日本からの直行便は就航していないようです。
現状概要
2024年10月24日以降、コンゴ民主共和国（DRC）の南西部にあるクワンゴ州パンジ保健区域（首都キンシャサから700km離れた農村地域）において、原因不明の重症感染症のアウトブレイクが発生しています。現時点で376名の感染者と79名の死亡者が報告されており、特に15歳以上の若年層に集中しています。
臨床像
主要症状
- 発熱
- 頭痛
- 鼻汁および咳嗽
- 呼吸困難
- 貧血
臨床的特徴
- 2024年10月24日以降376名が感染
- この疾病により79名が死亡、死亡率は約21%（79/376）と高値
- 発症から重症化までの期間は現時点で不明
- 年齢層は主に15歳以上の若年層に集中
検査体制
現地では以下の対応が進められています：
- 国立公衆衛生研究所（INSP）による検体分析
- WHOの専門家チームによる技術支援
- CDCによる検査支援
- 国際的な研究機関との連携
リソース
- WHO (https://www.afro.who.int/countries/democratic-republic-of-congo/news/who-supports-drc-reinforce-efforts-diagnose-disease-remote-area)
- ProMed(https://promedmail.org/)
本情報は2024年12月7日時点のものです。
原因病原体の特定作業は継続中ですが、状況は刻々と変化する可能性があり、定期的な最新情報の確認が推奨されます。
(2024.12.11追加情報）
WHOによる報告では、患者12名のうち10名の検体でマラリア陽性だったようです。
Initial samples in DR Congo unexplained outbreak positive for malaria
Initial samples in DR Congo unexplained outbreak positive for malaria
www.cidrap.umn.edu
(2024.12.19追加情報）
DRCの症例は重症マラリアである可能性が高いようです。
現時点で、患者592名、致死率6.2%
Further lab tests show severe malaria and malnutrition behind unexplained DR Congo outbreak
After problems with earlier samples, a fuller picture of the outbreak is emerging following another round of testing.
www.cidrap.umn.edu
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