抗菌薬

ジャーナルクラブ

抗菌薬の皮下投与の最新エビデンス

今回は、抗菌薬の皮下投与に関するレビューをまとめてみたいと思います。 参考文献は、2022年Journal of Antimicrobial Chemotherapyに掲載された「Subcutaneously administered an...
ジャーナルクラブ

ドキシサイクリンによる性感染症予防(Doxy PEP):最新エビデンス-メタ解析2024

近年、性感染症(STI)の予防法として、ドキシサイクリンの曝露後予防(PEP)が注目を集めています(ただし日本では2024年8月現在保険適応ではないことに注意)。特にMSM(男性間性交渉者)やトランスジェンダー女性において、その有効性が複数...
抗菌薬

臓器移行性を考慮した抗菌薬の選択—(2)前立腺感染症

以前、感染症の臓器移行性について書きました。 臓器移行性を考慮した抗菌薬の選択ー(1)中枢神経感染症() 今回は前立腺移行性について解説していきます。 前立腺感染症 前立腺の感染症、特に急性細菌性前立腺炎は重篤な状態に発展する可能性がある疾...
感染症

日本における梅毒の治療

前回梅毒の血液検査の結果の解釈についてまとめました()。 今回は梅毒の治療について書いてみたいと思います(神経梅毒の治療については触れません)。また日本における梅毒治療の経緯についても触れてみたいと思います。 梅毒の治療(神経梅毒は除く)は...
ジャーナルクラブ

2023年に発表された必読!の感染症分野の論文(@ESCMID Global 2024)

以前、米国感染症学会が発刊する雑誌における注目の論文()をご紹介しましたが、今回は2024年バルセロナで開催された欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID Global 2024)の中のセッションで、Year in Infectious Di...
微生物

腸球菌(Enterococcus sp)にダプトマイシンを使う際の注意点

以前、腸球菌の持続菌血症に関する文献をご紹介しました.。() そこでも触れましたが、腸球菌に対する治療は、薬剤感受性試験の結果に従ってアンピシリンもしくはバンコマイシンを使用することが一般的かなと思います。またEnterococcus fa...
抗菌薬

臓器移行性を考慮した抗菌薬の選択—(1)中枢神経感染症

みなさん、感染症の治療において臓器移行性をどれくらい意識して抗菌薬を選択していますか? 今回は、抗菌薬の臓器移行性について考えてみたいと思います。 臓器移行性の意味と重要性 「臓器移行性」とは、抗菌薬が血液を通じて体の様々な臓器へ到達し、そ...
抗菌薬

βラクタム系抗菌薬アレルギー

抗菌薬を使用していると皮疹をはじめとしたアレルギー反応が見られることがあります。特にβラクタム系抗菌薬は使用頻度も高く、代替薬に困ることもあります。 以下の表はβラクタム系抗菌薬の交差アレルギーに関する表となります。参考文献より日本で主に使...
微生物

CLSIのドキュメントを無料で見る方法

CLSIとは 2023年7月9日Ver1, 2024年5月29日Ver2 4のメールアドレス入力を改訂 CLSIとは、微生物検査室にて行われる抗菌薬の薬剤感受性検査の基準(いわゆるS、I、R)を定めている米国の機関です。正式名称は、"Cli...