感染症

感染症

成人における麻疹(はしか)の注意喚起:見過ごされがちなリスクとその対策

2024年3月12日に東京都内で海外渡航歴のある幼児の麻疹の感染が報告されました。 その後、国内で相次いで麻疹が報告されており、感染された方は麻疹患者と同じ飛行機や新幹線に乗っていたと報道され、皆さんの関心が集まっている感染症の一つとなって...
ジャーナルクラブ

2023年米国感染症学会(IDSA)が注目した15個の論文

皆さん去年(2023年)一番印象深かった感染症に関連する論文は何だったでしょうか? 一つも論文読んでなくても大丈夫です。この記事を読めば何が話題になっていたかがわかります! 米国感染症学会(IDSA: Infectious Diseases...
ジャーナルクラブ

いつ血液培養を採取しますか?どのような時に血液培養をフォローしますか?

感染症診療において血液培養はとても重要な検査の一つであることは言うまでもありませんね。 血液培養のガイダンス*には、適切なセット数や血液の採取量については記載されていますが、どのような患者で血液培養を採取すべきか具体的な記載はされていません...
感染症

感染性心内膜炎の診断基準 2023 Duke-ISCVID

感染性心内膜炎は、診断・治療ともにとても難しい感染症の一つですね。特に感染臓器が心内膜であるために病初期は非特異的な症状しか出ませんが、進行すると全身多臓器におよぶため、どのタイミングでどの診療科を受診するかによっても診断精度が変わってきま...
ジャーナルクラブ

腸球菌の持続菌血症 State-of-the-Art Review

米国感染症学会のフラッグシップジャーナルであるClinical Infectious Diseases(通称: CID)中でState-of-the-Art reviewというコーナーがあります(今年の9月くらいからできた?)。これは臨床上...
感染症

AmpCβラクタマーゼについて

臨床現場でしばしば遭遇するAmpC。よく聞くけれどよくわからない、うまく説明できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はこのAmpCについて解説します。 AmpCに関する臨床上のポイントは、 "Enterobacter属菌、K...
ジャーナルクラブ

黄色ブドウ球菌菌血症に対する世界の医師の考え方

黄色ブドウ球菌菌血症(SAB: Staphylococcus aureus bacteremia)は、致死率が高いことや合併症を起こすことがよく知られています。しかしこのSABに対して他の医師がどのようにアプローチしているのかちょっと気にな...
感染症

ステロイド投与が有用とされる感染症14疾患+α

急性の炎症性疾患や自己免疫疾患などの治療薬として用いられるステロイドは、感染症のリスク(特に細胞性免疫低下に関連した感染症)を高めることが知られています。一方で、2020年以降世界的パンデミックとなったCOVID-19ではステロイドが治療薬...
ジャーナルクラブ

中心静脈カテーテル関連感染症の診断に用いるDifferential time to positivity(DTP)は妥当なのか?

医療関連感染症で診断が難しい感染症といえば、カテーテル関連血流感染症(Catheter-related blood stream infection: CRBSI “クラブシー”)が挙げられます。カテーテルの刺入部の発赤や腫脹があれば疑えま...
感染症

環境中で病原微生物はどれくらい生存するのか?

医療関連感染や院内伝播など考える上で対象となる微生物がどれくらい環境中に生存できるかということは重要な情報と考えます。少し古いですが2006年に報告されたレビューをピックアップします。各微生物のデータの元となったデータは文献をご確認ください...