抗菌薬

臓器移行性を考慮した抗菌薬の選択—(1)中枢神経感染症

みなさん、感染症の治療において臓器移行性をどれくらい意識して抗菌薬を選択していますか? 今回は、抗菌薬の臓器移行性について考えてみたいと思います。 臓器移行性の意味と重要性 「臓器移行性」とは、抗菌薬が血液を通じて体の様々な臓器へ到達し、そ...
感染症

成人における麻疹(はしか)の注意喚起:見過ごされがちなリスクとその対策

2024年3月12日に東京都内で海外渡航歴のある幼児の麻疹の感染が報告されました。 その後、国内で相次いで麻疹が報告されており、感染された方は麻疹患者と同じ飛行機や新幹線に乗っていたと報道され、皆さんの関心が集まっている感染症の一つとなって...
学会発表お役立ち

生成系AIを用いた効率的な文献検索の方法

追記:2024/8/24 perplexityにおけるpubmedからの文献引用 2024/9/5 google chromeの拡張機能を利用したperplexityにおけるpubmedからの文献引用 皆さんは、臨床的な疑問(Clinica...
ジャーナルクラブ

2023年米国感染症学会(IDSA)が注目した15個の論文

皆さん去年(2023年)一番印象深かった感染症に関連する論文は何だったでしょうか? 一つも論文読んでなくても大丈夫です。この記事を読めば何が話題になっていたかがわかります! 米国感染症学会(IDSA: Infectious Diseases...
ジャーナルクラブ

いつ血液培養を採取しますか?どのような時に血液培養をフォローしますか?

感染症診療において血液培養はとても重要な検査の一つであることは言うまでもありませんね。 血液培養のガイダンス*には、適切なセット数や血液の採取量については記載されていますが、どのような患者で血液培養を採取すべきか具体的な記載はされていません...
感染症

感染性心内膜炎の診断基準 2023 Duke-ISCVID

感染性心内膜炎は、診断・治療ともにとても難しい感染症の一つですね。特に感染臓器が心内膜であるために病初期は非特異的な症状しか出ませんが、進行すると全身多臓器におよぶため、どのタイミングでどの診療科を受診するかによっても診断精度が変わってきま...
ジャーナルクラブ

腸球菌の持続菌血症 State-of-the-Art Review

米国感染症学会のフラッグシップジャーナルであるClinical Infectious Diseases(通称: CID)中でState-of-the-Art reviewというコーナーがあります(今年の9月くらいからできた?)。これは臨床上...
感染症

AmpCβラクタマーゼについて

臨床現場でしばしば遭遇するAmpC。よく聞くけれどよくわからない、うまく説明できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はこのAmpCについて解説します。 AmpCに関する臨床上のポイントは、 "Enterobacter属菌、K...
ジャーナルクラブ

黄色ブドウ球菌菌血症に対する世界の医師の考え方

黄色ブドウ球菌菌血症(SAB: Staphylococcus aureus bacteremia)は、致死率が高いことや合併症を起こすことがよく知られています。しかしこのSABに対して他の医師がどのようにアプローチしているのかちょっと気にな...
論文作成お役立ち

最新医学論文のキュレーションサイト

医学系の情報は次から次に新しい情報が出てくるのでキャッチアップするのが年々大変になっています。しかも新しい情報として出てくる論文が玉石混合でどれが読むに値する論文なのか判別するのも一苦労です(いやいや、一つの文献をきっちり読み込むのも大変で...